1932年7月8日アメリカ、ノースカロライナ州アッシュビルで生まれる。幼少期に両親が離婚すると、祖父母に育てられる。16歳でニューヨークに移住し、ロマンス雑誌のモデルとして働き始めた。女優になる目的でアクターズ・スタジオで演技を学ぶ。 57年、ニューヨークの劇場でデビュー。ロバート・レッドフォードや、ベン・ギャザラと一緒の舞台を踏んだ。60年、エリア・カザン監督作『荒れ狂う河』にモンゴメリー・クリフトの秘書役として、また、ウォーレン・ビーティの姉を演じた『草原の輝き』(61)に出演する。66年に23歳年上のエリア・カザンと結婚する。70年、撮影監督兼編集者のニコラス T・プロフェレスと共同で、11万5千ドルというわずかな予算で、自ら監督・脚本・主演した『ワンダ』を制作。 長編映画を監督することはなかったが、Learning Corporation of Americaのために2本の教育用短編映画を監督している。78年、ローデンは乳がんと診断され、80年9月5日、ニューヨークのマウントサイナイ病院にて48歳で病死。
■ 撮影・編集:ニコラス T・プロフェレス cinematographer・editor:Nicholas T. Proferes
1936年アメリカ生まれ。25歳でニューヨークに移り住み、友人の紹介でダイレクト・シネマ/シネマ・ヴェリテの先駆者の一人でもあるドキュメンタリー映画監督のD.A.ペネベイカーと出会う。彼は見習い編集者として採用され、その後、撮影を学ぶことになる。68年にはロック・フェスティバルの源流とされる『モントレー・ポップ・フェスティバル』におけるドキュメンタリー用の撮影監督を務める。以降、マーティン・ルーサー・キング牧師を描いた『Free at Last』(69)でヴェネツィア映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞する。本作製作後も、ローデンとの仕事を継続し、脚本を何本か書いたが製作は実現しなかった。